「一緒に楽しもう！ 生徒の声」
―今日はアニメーション学部鑑賞科二年の大山さんに来ていただきました。
「本当に僕なんかでいいんですか？(笑い)。いやあ照れちゃうな、まったく」
―まず、当大学を選んだきっかけを教えてくださいますか？
「僕は最初、高校を卒業して専門学校に入ったんです。そして学校の近くでバイトを始めたのですが、そこの先輩がマーチ出身で学歴を鼻にかけるとても嫌な人だったんですね。入った一日目に、その人があるバイト仲間に『お前、また失敗？ まあしょうがないか、お前高卒だしな』と言っているのを見て、これでは僕も馬鹿にされてしまう、それは嫌だと思ったわけです。けれど一日で大学に入るなんて無理でしょう。もちろん通信等を使えば入れるかもしれませんが、そうやって入った大学など先輩に馬鹿にされるだけだと思いました。ならばどうしよう。その時ネットで『向河大学』を発見したわけですね」
―向河大学が他の大学と違う！ という点があれば……
「そうですね、やはり一番は知性を感じる所です。横文字もなく、かといって怪しい単語――馬鹿や変、偽など――を含んでもいません。何となくあってもおかしくないな、そう思わせるリアリティがいいですね。二番目は大学に関する情報を自由に決められる所だと思います。僕はさっき言ったバイト先の先輩に「向河大学は偏差値68」だと言ってますから(笑い)」
―それは痛快ですね(笑い)。でも架空の大学だとバレてしまったらどうしますか？
「いやあ何しろこのサイトは人気が低いですからね。そう簡単には見つからない筈ですよ。それにバレた所で、そんな事を信じた相手をバカにすればいいだけですから(爆笑)」
―やはり二年生ともなると風格がありますね、感心してしまいます。
「(笑い)僕なんてまだまだですよ。法学部の横田なんて弁護士資格を持ってるとまで言ってましたからね」
―横田ってこの前詐欺でたいｈ
―どうして大山さんはアニメーション学科をお選びに？
「あれ？ インタビュアーの人変わりましたか？」
―変わってないですよ
「そっか。さっきの人は裸だったけど君はブリーフのみだから……まあいいか。アニメーション学科を選んだのはリアリティを優先させた結果です。僕は専門学校もアニメーションでしたからね。大学に頼るだけではなく、きちんと自分で下調べや状況作りをする事で嘘は完全になっていくものです」
―キャンパスライフはどうですか？
「僕は道に落ちているBB弾を拾おうというサークルに入っています。大学の性質上、集まって何かするという事はありませんが、一人でよく拾ってますよ。ちっちゃな事だけど、仲間が増えたって感じで嬉しいんですよね」
―今日は本当にありがとうございました
「いやいやこちらこそありがとうございます。あの、これネットには晒されないって聞いたんですけどホントですよね」
―本当ですよ
「それならよかった(^^)」